「プロキシー・ファイトは成功しただろう」村上ファンド事件証人・滝沢 建也氏への検察側再主尋問

「プロキシー・ファイトは成功しただろう」村上ファンド事件証人・滝沢 建也氏への検察側再主尋問

ライブドアとの打合せ

  • 平成 17 (2005) 年 1 月 6 日に、ライブドアと打合せを行った
    • 打合せの経緯は、聞いていない
      • たまたまいたから呼ばれたのだろう
      • 1 月 3 日に村上 世彰被告(M & A コンサルティング前代表)と電話で話したときには言われていない、と思う
    • 堀江 貴文被告(ライブドア前社長)は開口二番くらいに、「TOB やりたいんですけど」と言った
      • 村上被告が「物騒なことを言うな」と遮って、立消えになった
    • 資金調達の話は出なかったが、少し購入する気になったのかな、と感じた
      • 資金調達の話を最初に聞いたのは、1 月 28 日以降
    • 打合せ終了後、村上被告や丸木 強氏(M & A コンサルティング代表取締役)と話をした
      • 村上被告が「『TOB の話をするな』と言って潰しておいたから、いいよな」と言った
      • 堀江被告の「TOB やりたい」は、決定に聞こえるが実体がなかった
      • 供述調書の「堀江被告が、『TOB の準備ができました』と述べた」は、納得しなかったが署名した

取締役会

  • 取締役会で最初にライブドアに触れたのは、平成 16 (2004) 年 6 月 28 日
  • 取締役会で「ライブドアが 5 % 以上取得する」と話が出たのは、平成 17 (2005) 年 1 月 28 日
    • 1 月 26 日に、石井 賢史氏(M & A コンサルティング取締役)から丸木氏や証人へメールが送信された
      • 取締役会資料が添付され、「N の件については L に言及せざるを得ない」とある
      • N と L は、ニッポン放送とライブドア
      • (「『言及せざるを得ない』は、ライブドアが大量取得することについてではないか?」との検察側に対し)情報管理シートに入力するべきだったかもしれない
    • 1 月 28 日に、石井氏から中島 章智弁護士(MAC アセットマネジメント取締役)へメールが送信された
      • 取締役会資料が添付されて「ライブドアがニッポン放送の経営権取得可能」とあるが、中島弁護士が添削した後、削除された理由は知らない
      • (「メールの本文に『保存すべきか?』とあるが、取締役会資料を保存するのは当然ではないか?」との検察側に対し)その通り

外国人株主

  • 外国人株主は、目標株価以上でなければ売却しない
    • 1 月 5 日に、ピーター・キャンディル・アンド・アソシエイツから約 80 万株を購入した
      • 年末に交渉して、時価より安い 5000 円で購入した
      • (「時価より安く売却している」との検察側に対し)このとき以外は時価

取調べと証人尋問

  • 平成 18 (2006) 年 5 月 30 日付の「ニッポン放送株式について」という資料を作成して、取調べに持参したが受入れられなかった
    • (「1 ページ目に、『平成 16 (2004) 年 7 〜 10 月に、楽天/コンテンツ・サービス会社フェイス/ライブドアなどに、ニッポン放送株の 5 % 未満の取得を提案した』とあるが、楽天には 3 割で持掛けたのではないか?」との検察側に対し)弁護士が急いで作成したから間違えたが、隠していたのではない
      • 平成 18 (2006) 年 5 月 30 日時点で、他の証人が「楽天に 3 割で持掛けた」と述べていたか知らない
  • (「6 月 2 日に、岡島 サトシ(表記不明)氏(M & A コンサルティング元社員)が村上被告の関与を認めたのを受けて、6 月 3 日夜に罪を認めることにしたのではないか?」との検察側に対し)全く違う
  • 6 月 5 日に、村上被告が記者会見を行った
    • 内容は村上被告に任せていたので、関知していない
  • 6 月 20 日の取調べで、平成 16 (2004) 年 11 月 8 日の打合せでライブドアから具体的金額を聞いた記憶はなかったが、折合った
    • (「反対尋問で『弁護士が作成した文案を暗記して話したら、供述調書に反映された』と証言したが、埼玉県警捜査二課課長まで勤めた人間がすることか?」との検察側に対し)証人が言ったことを弁護士がまとめた
      • (「検察官の言うなりではないのではないか?」との検察側に対し)論評は任せる
  • 村上被告の弁護側のヒアリングで、証人尋問の速記録を見た
    • 小谷 彰彦氏(コンフィアンス・サービセス代表)・岡島氏・木村 司氏(M & A コンサルティング前社外取締役)・トリイ ジュンコ(表記不明)氏(M & A コンサルティング元社員)の回
      • 木村氏が「ストラテジック・バイヤー」をどう理解していたかも読んだ
    • (「宮内 亮治被告(ライブドア元取締役)は、『11 月 8 日の打合せで、塩野 誠氏(ライブドア証券取締役副社長)が契約の話をした』と証言した」との検察側に対し)塩野氏も何か言ったはずだ、と思い出した
      • トリイ氏の回の速記録を見て、口裏を合わせているのではない
    • 取調べのときに、11 月 8 日のライブドアとの打合せで外国人株主について村上被告と食い違った話をしたか覚えていない
      • (「ライブドア関係者の回の速記録を読んでいないのに、なぜ仲が悪いと思われたと分かるのか?」との検察側に対し)雑談で検察官から聞いた
  • 「村上被告のセールストーク」という表現は、取調べでは使わなかった
    • 弁護側と話しているときに出て、適切だと思ったから、証人尋問では使った
  • 弁護側の証明予定事実は、見たかもしれない
    • 弁護側の冒頭陳述には、ざっと目を通した
  • 昨日の証人尋問終了後、喫茶店で 15 〜 20 分くらい弁護側と話をした
  • 今日の休廷中は、川原 史郎弁護士や奥田 洋一弁護士と昼食を摂った

ニッポン放送株の出口戦略

  • ニッポン放送の取締役の半分を入替える内容のプロキシー・ファイトを予定していた
    • 日本で敵対的プロキシー・ファイトの成功例はなかったが、成功すると思っていた
      • 婦人服会社東京スタイルのときに負けたが、2 〜 3 ポイントの差しかなかったから

再反対尋問

  • 平成 15 (2003) 年から平成 17 (2005) 年までの情報管理シートは、「決定/内定/予定」で区分していた
    • 「5 % 以上購入の準備行為の決定」がインサイダー取引になることは知らなかったが、運用していた
    • 平成 16 (2004) 年 11 月 8 日のライブドアとの打合せは、「予定」にも該当しなかった
  • (「塩野氏は、『11 月 8 日の打合せで、堀江被告が初歩的質問をしたのでトリイ氏に謝罪した』と証言した」との弁護側に対し)知らなかったが、下らない会議だったと今でも思うので、違和感はない
  • 平成 17 (2005) 年 1 月 6 日に、ライブドアと打合せを行った
    • 堀江被告の開口一番は日本振興銀行の話だったが、検察官に「そんなの関係ないよ」と言われた