「村上ファンドから 10 億円の収益」村上ファンド事件証人・滝沢 建也氏への検察側主尋問

「村上ファンドから 10 億円の収益」村上ファンド事件証人・滝沢 建也氏への検察側主尋問

取調べ

  • 平成 18 (2006) 年 5 月 21 日から、都内のホテルで取調べを受けた
    • 中島 章智弁護士(MAC アセットマネジメント取締役)に相談した
      • 「平成 16 (2004) 年 9 月 15 日や 11 月 8 日のライブドアとの打合せは、あまり覚えていない」と話すと、「覚えてなければ、大した内容じゃない」と言われた
  • 村上ファンドでは、対策会議を毎日のように開いた
    • 村上 世彰被告(M & A コンサルティング前代表)は、シンガポールにいた
    • 出席者は、丸木 強氏(M & A コンサルティング代表取締役)・証人・石井 賢史氏(M & A コンサルティング取締役)・鈴木 俊英氏(M & A コンサルティング社員)
    • 鈴木氏は幹部の 1 人だが、平成 17 (2005) 年 2 月には入社していなかった
    • 「ニッポン放送株を買増した理由を説明すれば、嫌疑は晴れる」という結論だった
  • 初めのうちは、取調べを受けた社員から内容を聞いた
    • 平成 18 (2006) 年 5 月 22 日に弁護士の助言を受け、証人ではなく弁護士が聞くようになった
  • (「岡島 サトシ(表記不明)氏(M & A コンサルティング元社員)は、『5 月 31 日の取調べ前日に、村上被告の指示と言わないように言われた』と証言した」との検察側に対し)MAC アセットマネジメント独自の判断だから、村上被告の指示ではない
    • 岡島氏には、「事実を述べよ」と心構えを話した
    • MAC アセットマネジメント独自の判断でニッポン放送株を購入することに、コンプライアンス上の問題があるとは思わなかった

証人の収入

  • M & A コンサルティングと MAC アセットマネジメントの役員当時の年収は、合計 1000 万円強
    • 9 月の退職金は、約 2000 万円
  • シンガポールの MAC ASSET MANAGEMENT PTE, LTD からは、年収 4000 万円くらい
    • 村上被告が代表取締役に就任予定だったが、引継いだ
      • 近々解散するので、従業員はいない
    • 4 月から業務を開始しているが、内容は MAC アセットマネジメントと同じ
    • 管理資金は約 20 億円
      • 投資信託銀行で監査終了後に返金予定
  • 村上ファンドにも出資しており、累計収益は約 10 億円
    • 9 月末に、MAC レバレッジド投資事業組合からシンガポールの DBS 銀行の証人の口座へ、約 7 億 2560 万円が入金された
      • MAC レバレッジド投資事業組合の代表は中島弁護士
      • 証人の収益
    • 同日、MAC レバレッジド投資事業組合から DBS 銀行の MAC ASSET MANAGEMENT PTE, LTD の口座へ、2 億円強が入金された
      • 証人と MAC ASSET MANAGEMENT PTE, LTD の住所が同じなのは、証人が代表だから
    • 同日、MAC レバレッジド投資事業組合から DBS 銀行の岡田 裕久氏(MAC アセットマネジメント代表取締役)他の口座へ、合計約 11 億円が入金された
      • 各人の収益
    • 同日、MAC レバレッジド投資事業組合から DBS 銀行の証人の口座へ、約 9500 万円が入金された
      • 証人の収益
    • 9 月に、証人から村上被告の口座へ、約 6 億 7000 万円が入金された
      • MAC レバレッジド投資事業組合への投資元金を村上被告に借りていたので、返済した
      • この頃、証人尋問に召喚されることは分かっていた
    • 10 月に、証人からオフィスサポートの口座へ、約 3000 万円が入金された
      • オフィスサポートは、村上被告が 100 % 出資している
      • 借金を返済した
  • エッセンシアの代表にもなっている
    • 取締役は証人と妻と知人で、従業員はいない
    • 平成 17 (2005) 年 9 月の売上は約 3 億円
      • 営業費用は約 3800 万円
      • 営業利益は約 2 億 7000 万円
      • 受取配当は約 6 億 9000 万円
      • 赤字会社だから、法人税は払っていない
    • ファンド以外にコンサルティングも行っており、フィナンシャルソリューションズが顧客
      • フィナンシャルソリューションズの代表は丸木氏

村上被告

  • 村上被告とは、大学以来の仲
    • 平成 11 (1999) 年の M & A コンサルティング設立後は、苦楽を共にしてきた
    • 逮捕後、初めて会った
    • 村上被告は無実なのに被告になっており、不本意で忍びない
      • 供述調書に、「当時、村上被告が『俺は天才だろう』と言っていたことは愚かだった」とある

証人尋問と取調べ

  • 外国在住だが、平成 19 (2007) 年 2 月 20 日に証人尋問のため帰国した
  • 証人テストは拒否した
    • 連絡先も教えていない
    • (「埼玉県警捜査二課課長まで勤めたのに、証人テストを拒否したのか?」との検察側に対し)取調べでは、やってもいないことを認めたから
      • 検察官は、都合の良いことだけ書く
  • 村上被告の弁護側のヒアリングは受けた
    • 帰国後に 3 〜 4 時間ずつ 3 回
      • 帰国前に、川原 史郎弁護士と電話で 15 分くらいずつ 1, 2 回話した
      • シンガポールでは会っていない
      • 平成 18 (2006) 年 8 月にも、日本で川原弁護士と奥田 洋一弁護士に 30 分か 1 時間くらい会った
    • 他人の供述調書は見ていないが、証人尋問の速記録はいくつか見た
      • 小谷 彰彦氏(コンフィアンス・サービセス代表)・岡島 サトシ(表記不明)氏(M & A コンサルティング元社員)・木村 司氏(M & A コンサルティング前社外取締役)・トリイ ジュンコ(表記不明)氏(M & A コンサルティング元社員)の回
      • 小谷氏とは接点ないが、第三者の意見を知りたかった
      • 矢野 雄彦(やの ゆうひこ)氏(リーマン・ブラザーズ証券投資銀行本部元シニア・ヴァイス・プレジデント)の回は見ていない
  • 村上被告の起訴後、村上ファンドの一部の関係者に会った
    • 石井氏・三浦 恵美氏(M & A コンサルティング社員)・新行内 敦子氏(M & A コンサルティング社員)・池田氏(M & A コンサルティング総務部長)
    • 丸木氏にも会ったかもしれない
  • 取調べの内容は、川原弁護士や奥田弁護士に報告していた

インサイダー取引

  • 平成 17 (2005) 年 2 月 3 日に、情報管理シートに「ニッポン放送株の売買停止」と入力した
    • 日付は改竄可能
    • 「ライブドアが 5 % を購入することを取締役会で決議した」「進行状況:決定」とある
      • 2 月 2 日の取締役会のこと
      • 平成 18 (2006) 年 5 月 21 日に、「証券取引法のインサイダー取引規制における『決定』とは、取締役会決議ではなく社長決定でもいい」と吉開 多一検事に聞いた
      • 最高裁判所の判例は、知らなかった
      • 傍聴者注:平成 11 (1999) 年 6 月 10 日の日本織物加工株式インサイダー取引事件を指すものと思われる