「フジテレビに防衛策を講じさせない」村上ファンド事件証人・トリイ ジュンコ氏への検察側再主尋問
ライブドアとの連絡
- 塩野 誠氏(ライブドア証券取締役副社長)へ「経営権を掌握する展望だから、盛込んでいるのね」とメールを送信した
- ライブドアがニッポン放送の「経営権を掌握する」
- (「反対尋問では、『ライブドアと村上ファンドのどちらが主体という話はなかった』と証言した」との検察側に対し)村上ファンドは、経営権を掌握するつもりはなかった
- 平成 16 (2004) 年 10 月 20 日に、塩野氏から証人へ「買収資金の借入れが可能になったので、打合せを行いたい」とメールが送信された
- (「供述調書には、『ライブドアが資金調達可能になったので打合せをしたがっており、堀江 貴文被告(ライブドア前社長)も出席する、と村上被告に伝えた』とある」との検察側に対し)「資金調達可能」は伝えたか分からない
- 11 月 4 日に、塩野氏と打合せを行った
- 「外国人株主からブロックで取りにくい」とメモした
- サウスイースタン・アセット・マネージメントとピーター・キャンディル・アンド・アソシエイツ以外の小口の外国人株主
- 「鹿内から取りにくい。ウジウジしている」とメモした
- 鹿内家が村上ファンド側に付くかと、株を手放すかの両方
- 11 月 8 日に、ライブドアと打合せを行った
- 記憶にあるのは、以下の通り
- 堀江被告が、「フジテレビ取れますかね?」と初歩的な質問をした
- 宮内 亮治被告(ライブドア元取締役)か塩野氏が、「書面にしてくれ」と言った
- 宮内被告が、「資金調達は難しい」と言った
- 村上 世彰被告(M & A コンサルティング前代表)が「お前のところは、いくら儲かっているんだ?」と聞いた記憶ははっきりしている
- 村上被告が「場で買え」と言った記憶はおぼろげ
- 村上被告がプロキシー・ファイトの話をした、というのは推測
- 記憶に基づけば、意味のない打合せだった
- 村上被告も、「意味がなかった」と話していた
- 終了後、村上被告に「塩野氏と同級生だろう。頑張って勉強しろ」と言われた
- 平成 17 (2005) 年 1 月 6 日に、ライブドアと打合せを行った
- 村上被告が大量保有報告書を示しながら、「市場で、ニッポン放送株をこれだけ購入できた」と言った
- 村上被告が、「市場で、ニッポン放送株を購入しろ」と言ったか分からない
- 1 月 7 日に、塩野氏へメールを送信した
- 「株主提案」の具体的内容は、覚えていない
- 1 月 7 日 19 時 51 分に、塩野氏から証人へ「ありがとう。勝負するよ」とメールが送信された
- 塩野氏との間で送受信されたメールが、多数証拠物件になっている
- 最初の取調べでは、「メールしていません」と答えた
- 事件は残念だが、塩野氏と証人はお互いの仕事をしただけ
- 現在、塩野氏とは連絡を取っておらず、縁を切ることになるかもしれない
- 村上ファンド内で、塩野氏のことを「あんなにペラペラ喋って」と言ったかもしれない
証人尋問
- 村上被告の弁護側のヒアリングを受けた
- 証人尋問には、ベトナムからシンガポール経由で帰国した
- シンガポールでは、村上ファンドと無関係の友人の結婚式に出席した
- 休廷中は、弁護側と昼食を摂った
- 今回の証言が、村上被告に有利になるとも不利になるとも考えていない
村上ファンド
- 契約社員時代の年収は 350 〜 400 万円
- 仕事内容は、正社員時代と同じ
- インターネットで送信されたデータを基に、ベトナムで銘柄レポートを月に 5 〜 6 本作成した
- 1 本作成するのに、2 〜 3 日掛かる
- 平成 18 (2006) 年 6 月までで退職した
- 平成 19 (2007) 年 3 月までの契約だったが破棄されることになったので、平成 18 (2006) 年 9 月か 10 月に退職金代わりに約 200 万円が入金された
ライブドアとの連絡
- 平成 16 (2004) 年 11 月 4 日に、塩野氏と打合せを行った
- 資金調達の話は、塩野氏から出なかった
- (「村上被告に金額や時期を問い質されるのに、聞かなかったのか?」との検察側に対し)(沈黙)
- 打合せ内容を「フジテレビと CNBC」という標題でメモした
- 「鹿内から取りにくい」「外国人株主からブロックで取りにくい」「TOB したら、うちが売る」とある
- (「標題に『ライブドア』の文字がなく、フジテレビが TOB した場合についてのメモではないか?」との検察側に対し)記憶がはっきりしない
- (「塩野氏との打合せではなく、村上被告か滝沢 建也氏(M & A コンサルティング副社長)との打合せのメモではないか?」との検察側に対し)自分が話したことを書いているのは、変と言われれば変
- 11 月 5 日に、塩野氏へメールを送信した
- 「打合せでは、村上被告から戦略面の話をするようです」とある
- 村上被告が、「株主状況の話は滝沢氏、後は俺」と言っていたので、「戦略」と表現した
- メールの内容が塩野氏から堀江被告に伝わる、とは考えなかった
- 「とりあえず、1 度に行った方がいい」とある
- ライブドアがニッポン放送株の 50 % を一気に取得して、フジテレビに防衛策を講じさせない
- 「うちと、うちと仲良くしている外人から 3 割は取れるイメージです」とある
- (「『ライブドアがニッポン放送株の 50 % を取得する』ことを前提に、『3 割は取れる』ではないか?」との検察側に対し)記憶がない
- 11 月 8 日に、ライブドアと打合せを行った
- (「宮内被告は、『株主がうるさいんですよね』と言わなかったか?」との検察側に対し)言葉は覚えているが、何のことか分からなかった
- (「エクイティ(株式)による資金調達のことではないか?」との検察側に対し)可能性はある
再反対尋問
- 11 月 4 日のメモが、フジテレビが TOB した場合についてのメモだとしても、インサイダー取引とは関係ない
- 10 月 5 日に、塩野氏と打合せを行った
- 「浮動株 0.2 %」とメモした
- 塩野氏が言ったのだろう
- 証人は「四季報」を持参したと思うが、塩野氏が持っていたかどうかは分からない
- 平成 18 (2006) 年 6 月にノートを発見してからは、記入していない
- 塩野氏との打合せで、「ニッポン放送株の 1 〜 2 % を取得する」という話はあまり出なかった
- ライブドアが 1 〜 2 % を取得するメリットについては考えずに、村上ファンドのメリットだけを考えた
- 村上被告に「1 〜 2 %」と言われたが、塩野氏は平成 16 (2004) 年 9 月 17 日の最初の打合せから経営権に興味を示した
- 村上被告には、報告していない
- 9 月 22 日に塩野氏から証人へ送信されたメールの添付資料と一緒に言おうと思ったが、内容がなかったので伝えなかった
- 村上被告に「塩野氏と話しているのか?」と聞かれ、「経営権に関心はあるみたいですが、資金がないようです」と答えた
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村上ファンド事件第 14 回公判傍聴記 >
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