「打合せメモの信憑性」村上ファンド事件証人・トリイ ジュンコ氏への検察側再主尋問

「打合せメモの信憑性」村上ファンド事件証人・トリイ ジュンコ氏への検察側再主尋問

ライブドアとの連絡

  • 村上 世彰被告(M & A コンサルティング前代表)がライブドアに声を掛けたのは、コンテンツ・サービス会社フェイス同様に、プロキシー・ファイト対策だろう
    • プロキシー・ファイトは敵対的だろう
      • ライブドアなら敵対的プロキシー・ファイトも辞さないから、とは思わなかった
    • 堀江 貴文被告(ライブドア前社長)と仲が良かったことも、理由の 1 つだろう
  • 平成 16 (2004) 年 9 月 15 日に、村上被告に「塩野 誠氏(ライブドア証券取締役副社長)をたぶらかせ」と言われた
    • 「たぶらかす」を「騙す」という辞書的意味ではなく、「ニッポン放送株の 1 〜 2 % を購入させる」と理解した
      • 村上被告が、「1 〜 2 %」と話したのではない
    • 塩野氏にも、「1 〜 2 %」とは伝えていない
      • 塩野氏がやる気だったので、伝える機会がなかった
      • (「証人は、ライブドアには 200 億円の余裕資金があることを認識していたのだから、1 〜 2 % 購入するのは容易ではないか?」との検察側に対し)塩野氏は、「無理だよね」と言っていた
      • ライブドアのやる気をそぎたくなかった
  • 4 月に、ライブドアが公募増資していたことは知っているが、金額は覚えていない
    • (「358 億円」との検察側に対し)足りない
    • (「反対尋問で、『株のアナリストなので、M & A は分からない』と証言したが、資金調達も分からないのではないか?」との検察側に対し)それくらいは分かる

ノート

  • 平成 18 (2006) 年 5 月 26 日から 30 日まで、日本に帰国して取調べを受けた
  • 6 月 10, 11, 12 日は、ベトナムに滞在した
    • 打合せ内容をメモしたノートを見付け、三浦 恵美氏(M & A コンサルティング社員)を通じて弁護士に連絡すると、「聞かれたら答えるように」と言われた
  • 6 月 13 日に、ノートを検察に提出した
    • 提出前に、弁護士に見せた
  • ノートの右上に、黒ボールペンで「プロキシー・ファイト」とある
    • 書いた時期や状況は、覚えていない
    • 他は赤ボールペンや青ボールペンや鉛筆で書かれているので、別のときに殴り書きしたのだろう
      • 証人はよくメモを取るが、筆記用具はその日による
  • 平成 16 (2004) 年 10 月 5 日の塩野氏との打合せ内容をメモした
    • 「経営権を取る→合併→村上ファンドに売る」とある
      • ライブドアがニッポン放送の「経営権を取る」
      • サンケイビルを「村上ファンドに売る」
      • (「『村上ファンドに売る』は『村上ファンドが売る』を書き直しており、証人のメモは信用できない」との検察側に対し)漢字や「てにをは」を間違えることは、よくある
      • (「塩野氏が、『資金がない』『ライブドアがフジテレビの子会社になってもいい』と言っていたのなら、なぜ『経営権を取る』とあるのか?」との検察側に対し)覚えていない
    • 「35 %, 2100」とある
      • 「フジテレビ株の 35 % を 2100 億円で購入したらどうか?」という意味
      • (「『34 %』であれば特別決議の拒否権だが、『35 %』に何の意味があるのか?『フジテレビ株の 35 %』か分からないではないか?」との検察側に対し)記憶がない
      • (「証人作成のレポートに『ニッポン放送のネット・キャッシュは、約 2100 億円』とあり、メモの『2100』という数字はこちらを指すのではないか?」との検察側に対し)記憶がない
  • 11 月 4 日の塩野氏との打合せ内容を「フジテレビと CNBC」という標題でメモした
    • "mtg" の文字を線で消去した理由は、覚えていない
    • 「話を聞かない方がいい」とある
      • (「反対尋問によると、インサイダー取引を気にする段階ではなかったのではないか?」との検察側に対し)重要事項を聞いてはいけないので、メモした
      • (「11 月 4 日に意識していたのに、平成 17 (2005) 年 1 月 7 日に塩野氏へ『TOB する、と聞いてはいけない』『何 % 取得する、と言われると、うちは購入できなくなる』『具体的数値がなければ、インサイダー取引にならないみたいです』とメールを送信したのか?」との検察側に対し)塩野氏により詳しく聞かれて、滝沢 建也氏(M & A コンサルティング副社長)に確認した
    • 「鹿内から取りにくい。ウジウジしている」とある
      • 村上被告から聞いたことを塩野氏に伝えた
    • 「外国人株主からブロックで取りにくい」とある
      • 村上被告か滝沢氏から聞いたことを塩野氏に伝えた
    • 「TOB したら、うちが売る」とある
      • 証人の予想を述べた
    • (「上記 4 点は全て証人の発言になるが、打合せで自分の発言をメモするのか?打合せとは別に、村上被告から聞いたことをメモしたのではないか?」との検察側に対し)村上被告から聞いたことはない、と思う
    • (「標題は『フジテレビと CNBC』であり、"mtg" が消去されている。平成 16 (2004) 年 10 月 5 日の塩野氏との打合せや 10 月 7 日のコンテンツ・サービス会社フェイスには "mtg" とある。打合せは "mtg" と付けたのではないか?」との検察側に対し)意識していない
    • (「『よくメモを取る』と証言する割に、塩野氏の『ニッポン放送株を他に売却しない契約をしてほしい』『ライブドアがフジテレビの子会社になってもいい』という発言をメモしていない」との検察側に対し)(沈黙)
      • (「11 月 8 日の打合せ内容もメモしていない」との検察側に対し)内容がなかったからだろう

プロキシー・ファイト

  • 10 月 7 日に、フェイスと打合せを行った
    • プロキシー・ファイトに向けて、ライブドアのときと同じ説明をした
      • (「9 月 15 日のライブドアとの打合せに出席していないのに、どうして『同じ』と言えるのか?」との検察側に対し)資料が同じだったから、そう思った

証人尋問

  • 村上被告の弁護側のヒアリングを受けた
    • 国内では 1 週間以内
    • ベトナムでは 2, 3 週間前
    • その前は会っていない
      • 平成 19 (2007) 年 1 月 11, 23 日の塩野氏の証人尋問の前には、会っていない
    • ヒアリングは森田弁護士が担当し、奥田 洋一弁護士には会っていない
      • 森田弁護士経由で、メールや電話で連絡したことはある
  • 1 月 23 日の塩野氏の証人尋問で、奥田弁護士は証人へのヒアリングを紹介した
    • (「奥田弁護士は、『平成 16 (2004) 年 10 月 5 日に、200 億円の融資は何とかなりそう、と証人は言われた』と述べた」との検察側に対し)話した記憶がある
    • (「奥田弁護士は、『11 月 4 日に、ライブドアがフジテレビの子会社になってもいい、と証人は言われた』と述べたが、ノートにはメモがない」との検察側に対し)聞いた、と思う