「堀江被告『フジテレビ取れますか?』と初歩的質問」村上ファンド事件証人・トリイ ジュンコ氏への弁護側反対尋問

「堀江被告『フジテレビ取れますか?』と初歩的質問」村上ファンド事件証人・トリイ ジュンコ氏への弁護側反対尋問

ライブドアとの連絡

  • 平成 16 (2004) 年 11 月 4 日に、塩野 誠氏(ライブドア証券取締役副社長)と打合せを行った
    • アイデア出しの場だった
    • 「村上ファンドがニッポン放送株を他に売却しない契約をしてほしい」と言われた
      • 権限がないので、「村上 世彰被告(M & A コンサルティング前代表)に行ってくれ」と答えた
      • 村上被告は応じないだろう、と思った
    • 「村上ファンドは、ニッポン放送株を買増さないでほしい」とは言われなかった
    • 塩野氏は、「プロ野球参入が決まったら、お金がなくなるから困っちゃうよ」とも話していた
  • 11 月 5 日に、塩野氏へメールを送信した
    • 「うちと、うちと仲良くしている外人から 3 割は取れるイメージです」とある
      • 議決権ではなく、株そのもの
      • 送信前に、滝沢 建也氏(M & A コンサルティング副社長)に確認したが、「3 割」は証人が追加したのだろう
    • 「打合せでは、村上被告から戦略面の話をするようです」とある
      • 村上被告から「戦略面の話をする」と聞いたのではなく、証人の予想
    • 「そちらの要望や戦略をぶつければいい、と思います」とある
      • 村上被告と直接話してくれ、という意味
  • 11 月 8 日に、ライブドアと打合せを行った
    • 「N 社について」の資料を使用した
    • 村上被告が、一方的に喋っていた気がする
      • 「場で買え」と言った、と思う
      • プロキシー・ファイトの話も出ただろう
      • 「お前のところは、いくら利益が出ているんだ?」と聞いた
    • 塩野氏は、証人との打合せでは自分が主導しているような口振りだったが、あまり発言しなかった
      • 「ニッポン放送株を他に売却しないことを書面にしてくれ」という程度
    • 堀江 貴文被告(ライブドア前社長)はマスコミの印象とは異なり、村上被告の前では借りてきた猫のようで驚いた
      • 打合せは、堀江被告の勉強会だった
      • 塩野氏と話したことが、堀江被告に伝わっていなかった
      • 堀江被告が「頑張ります」「よろしくお願いします」と言ったか覚えていない
      • 堀江被告は、「フジテレビ取れますかね?」と初歩的な質問をした
      • 終了後、「堀江被告って、あまり分かってないの?」と聞くと、塩野氏は「分かってないからね」と答えた
      • 当初、「宮内 亮治被告(ライブドア元取締役)と塩野氏のみが出席」と言われた理由が分かった
    • ライブドアから資金調達の話は出なかった、と思う
      • (「宮内被告は、『クレディ・スイス銀行の名前を出した』と証言した」との弁護側に対し)取調べで初めて聞いた
      • (「宮内被告は、『200 億円の融資を受ける話をした』と証言した」との弁護側に対し)鮮明に記憶がない
      • 取調べで、「宮内被告は、『資金調達は難しい』と言っていた」と述べたが、供述調書には盛込まれなかった
    • 資金調達や買収スキームが提示されると思っていたが、何もなかった
      • (「塩野氏は、『20 % を取得することは村上被告に伝わっただろう』と証言した」との弁護側に対し)何 % という具体的数値はなかった
      • (「宮内被告は、『ライブドアの 20 % と村上ファンドと外国人株主で、経営権を掌握したい』と証言した」との弁護側に対し)外国人は移り気なので考えづらいし、「経営権を掌握したい」とは聞いていない
      • (「宮内被告は、『話が伝わっていなかったので、20 % から 1/3 にした』と証言した」との弁護側に対し)感じなかった
      • これから始めるのだろう、と思った
      • あまり意味のない打合せだった
      • 村上被告は堀江被告を可愛がっていたので、怒った様子はなかったが、「意味がなかった」と話していた
      • 意味のある打合せであれば、すぐに丸木 強氏(M & A コンサルティング代表取締役)・滝沢 建也氏(M & A コンサルティング副社長)・石井 賢史氏(M & A コンサルティング取締役)・証人で会議を開くだろう
      • ライブドアがニッポン放送の経営権を掌握する可能性は低い、と思った
    • 終了後、村上被告に「塩野氏と同級生だろう。頑張って勉強しろ」と言われた
      • 時期は不明だが、「塩野氏は頭が良くない」と何度か言っていた
  • 11 月 8 日以降、年内はニッポン放送の案件では塩野氏と連絡していない
    • 9 月 17 日の昼食で塩野氏をやる気にしたから、役割は終了した
    • 村上被告からの指示もなかった
  • 別件では、塩野氏と連絡している
    • 12 月 20 日に、塩野氏から証人へ「何か良い会社ないかねえ」とメールが送信された
    • 同日に、「ソフト関係の会社とかは?」と返信した
      • 前職で、ソフト会社にヒアリングしていたから
    • 同日に、「どこでもいいです」と返信があった
  • 平成 17 (2005) 年 1 月 6 日に、ライブドアと打合せを行った
    • 覚えているのは、以下のみ
      • 村上被告が、「市場で、ニッポン放送株をこれだけ購入できた」「TOB するなら教えてね」と言った
      • ライブドアが TOB の準備を進めている、とは聞かなかった
      • ライブドア側は、「西京銀行を買収したい」と話していた
    • 海外で暮らすことが決まって、頭が一杯だった
  • 1 月 6 日 19 時 26 分に、塩野氏から宮内被告らへメールが送信された
    • (「『村上ファンドの友達から、今日の打合せで村上ファンドの姿勢が変わった、という情報がありました』とある」との弁護側に対し)覚えていない
    • (「『村上ファンドは購入しすぎて、進むしかなくなかった』とある」との弁護側に対し)ニッポン放送株をたくさん購入したのはその通りだが、「進む」が分からない
  • 1 月 7 日 10 時 46 分に、塩野氏へ「昨日の件だけど、滝沢氏が捕まらないので待ってほしい」とメールを送信した
    • 1 月 7 日 14 時 30 分に、塩野氏へ「『TOB する』と聞いてはいけない」「『何 % 取得する』と言われると、うちは購入できなくなる」「具体的数値がなければ、インサイダー取引にならないみたいです」とメールを送信した
      • 塩野氏が、インサイダー取引について尋ねたのだろう
      • 滝沢氏に確認した
      • 村上ファンドにまずい内容とは思わなかった
  • 2 月 8 日に、ライブドアが「ニッポン放送株を大量に取得した」と公表した
    • 本当にやっちゃったんだ、と驚いた

取調べと証人尋問

  • 平成 18 (2006) 年 2 月頃、六本木のレストランで塩野氏と会った
    • 塩野氏は、「ライブドア事件の取調べを受けている」「堀江被告は前振りで、本命は村上被告」と言っていた
      • 根拠がないので、村上被告には伝えていない
  • 昨日と今日の証人尋問では、村上被告が被告人席にいるからと配慮せず、記憶に正直に証言した