「村上被告『堀江被告は本気で狙っている』」村上ファンド事件証人・平澤 創氏への証人尋問

「村上被告『堀江被告は本気で狙っている』」村上ファンド事件証人・平澤 創氏への証人尋問

検察側主尋問

  • 平成 16 (2004) 年 1 月から平成 17 (2005) 年 3 月までのスケジュールは、秘書が保存していた
  • 平成 16 (2004) 年 10 月 7 日に、村上 世彰被告(M & A コンサルティング前代表)に会って別の話を中心にしたが、ニッポン放送についての資料も渡された
    • 資料は、平成 18 (2006) 年の取調べの要請を受けて探し出した
    • ニッポン放送とフジテレビの資本のねじれは、村上被告が一般に唱えているのを知っていたので、目新しい話はなかった
    • 証人の会社は、数社と協力してポニーキャニオンを買収する予定だった
      • 村上被告と一緒にポニーキャニオンを買収するのは、メリットよりデメリットが大きかった
      • ポニーキャニオンと同業の A 社を友好的に買収する案件が順調だったので、敢えて村上被告と組む意味がなかった
      • A 社買収については、平成 16 (2004) 年 9 月に役員決議していた
    • 村上ファンドのプロキシー・ファイトに参加するつもりはなかった
  • 11 月に、ニッポン放送の発行済株式数の約 1 % を取得した
    • 9 月の役員会で、取得が決まった
      • プロキシー・ファイトのためではない
  • 平成 17 (2005) 年 1 月 18 日のスケジュールに、「12:00 - 14:00 村上被告と昼食」「14:00 - 16:00 村上被告他 1 名と打合せ」とある
    • 昼食のとき、ニッポン放送の話をした記憶がある
    • 「A 社の案件が思わしくなくなったので、ニッポン放送株の売却を考えている」と話すと、村上被告は「堀江 貴文被告(ライブドア前社長)は本気で狙うてる。会うてみたらどうや」と答えた
      • 証人は堀江被告と面識はあったが、親しくはなかった
  • 2 月 9 日のスケジュールに、「9:30 堀江被告を訪問」とある
  • 村上被告とは、ホームパーティーでの付合いもある
    • ホームパーティーで、ニッポン放送について話した記憶はない

弁護側反対尋問

  • 村上被告とは、個人的な付合いもあった
    • 平成 16 (2004) 年 7 月 5 日 18 時 30 分に、村上被告の自宅で会食をした
      • 証人の会社の同僚や村上ファンドのゲーム担当のトリイ ジュンコ(表記不明)氏(M & A コンサルティング元社員)もいた
    • 家族で旅行したこともある
  • 村上被告には、A 社の株主である外資系投資会社の担当者やゲーム業界の経営者を紹介された
    • 結果は出なかったが、他にも情報交換をしたことがある
  • 9 月の役員会で、ニッポン放送株を 3 〜 4 % 以下で購入することになった
    • 敵対的買収と思われない範囲
    • ニッポン放送株購入以外に、ポニーキャニオン買収のための動きとしては、A 社の社長とデュー・デリジェンスの頃によく会っていた
      • 数社と協力して A 社を友好的に買収した後、ポニーキャニオンも友好的に買収するつもりだった
      • 直接ポニーキャニオンを買収する構想はなかった
    • フジテレビ株は、取得していない
  • 3 月以降、村上被告に対して A 社の案件は立消えになったように振舞い、曖昧な態度を取っていた
    • 村上被告とは個人的な関係もあり、全てにシロクロ付けるのは難しかった
    • 7 月以降、買収が現実化してますます話しづらくなった
  • 9 月 9 日に村上被告を訪ね、9 月 14 日に村上被告・他社の社長と会食した
    • 9 月 9 日は、9 月 14 日の打合せをしたのかもしれない
    • 9 月 9 日に、A 社やポニーキャニオンの話が出たか覚えていない
    • 9 月 9 日に、他に村上ファンドの関係者がいたか分からない
  • 10 月 7 日に、証人の会社で村上被告と打合せを行った
    • ニッポン放送についての資料は、取調べの前に検察に提出した
      • (「3 ページ目に『現在の株主状況』で、村上ファンドに賛同する株主・ニッポン放送に賛同する株主・中立する株主に分類されている」との弁護側に対し)具体的内容は思い出せない
    • 「ニッポン放送株を購入してくれ」と言われたかもしれないが、役員決議の後だった
    • 村上被告は A 社やポニーキャニオンの進捗状況を知っていて、口出ししようとしているのではないか、と感じた
      • A 社の株主を紹介されたので、村上被告と協力するのが筋だったが、独自で進めることになっていた
    • 「ニッポン放送株を取得するのは 1 〜 2 %」と話した記憶はない
      • ニッポン放送株は財務担当役員が購入することになっており、購入すれば週に 1 度の役員会で報告されていただろう
      • 10 月 7 日の時点で購入していたか覚えていない
    • 村上ファンドの社員が 1 人か 2 人同席したかもしれない
      • 弁護側によると、石井 賢史氏(M & A コンサルティング取締役)とトリイ氏が同席
    • (「トリイ氏のメモに、『取締役変更』『将来のビジョン』『ニッポン放送とポニーキャニオン』『1 〜 2 % 未満』『役員決議』『上限 5500 円』とある」との弁護側に対し)証人が話した記憶はない
      • 役員決議の内容をペラペラ話せない
    • (「トリイ氏のメモに、『リップルウッド』とある」との弁護側に対し)話したかもしれない
    • 10 月 7 日以外にも、ニッポン放送の話をしたことがあるかもしれないが、具体的なものではなかった
  • 11 月 18 日に、村上被告に「ポニーキャニオンの社外取締役になってくれ」と言われた
    • ニッポン放送の経営を本気で考えているのか半信半疑だった
      • 証人は事業家なので、株価によらず将来性で株式を保有する
      • 村上被告は投資家なので、株価が上昇すれば株式を売却する
      • 敵対的買収は経営が難しいだけでなく、敵対的買収自体の成功例が日本にはなかった
      • アルコールも入っていた
    • 名前を借りたがっている様子だった
    • 他の取締役候補の名前も挙がった
      • 競合している会社の人が何組かあり、1 つの会社の役員になることを承諾する訳がない、と感じた
  • 平成 17 (2005) 年 1 月 18 日に、村上被告と昼食してから打合せを行った
    • 昼食が取消された覚えはないが、村上被告が遅れたので待たされた
      • 待っている間に、村上ファンドの社員に応対された記憶はない
    • 昼食に 2 時間は長い

村上被告による尋問

  • 村上被告は、A 社の株主である外資系投資会社の担当者を証人に紹介した
    • その後、平成 16 (2004) 年 7 月に担当者と食事をしたことは、村上被告に伝えたかもしれない
    • 「夜中に、ジョギングをしている担当者に出くわした」と村上被告に話した
  • 9 月 14 日に、村上被告が証人と他社の社長を招いた席で、A 社の話題になった
    • 買収が進んでいることを秘密にしていたので、村上被告が知っていることに驚いた
    • 「相手に言われたので村上被告抜きで進めることになって、ごめんね」と言った記憶はないが、間接的に言ったかもしれない
    • 「デュー・デリジェンスをしている」と話した記憶はない
      • 平成 17 (2005) 年 1 月に村上被告が知っていたので、手段は分からないが情報を入手していた
    • 村上被告によると、平成 16 (2004) 年 11 月 8 日のライブドアとの打合せで「ポニーキャニオンは証人に経営させたい」と伝えたので、ポニーキャニオンの話も出た
  • 10 月から平成 17 (2005) 年 1 月までに、ニッポン放送株の取得率を村上被告に伝えた記憶はない
    • 1 月 18 日に、「ニッポン放送株を持っている」とは言った
    • ニッポン放送株を 1 % 持っている程度で、ポニーキャニオン買収が敵対的とは思われない
  • 3 月に、「ポニーキャニオンを経営させてくれないか」と堀江被告に頼んだ
    • 1 つの可能性

検察側再主尋問

  • 平成 16 (2004) 年 10 月 7 日に、「村上被告と協力して、ニッポン放送株を購入する」とは言っていない
    • トリイ氏のメモの「1 〜 2 % 未満」は、証人ではなく村上被告が言ったのかもしれない
  • 平成 17 (2005) 年 1 月 18 日に、村上被告と昼食はともかく打合せは行った
  • ジョギングをしている外資系投資会社の担当者に会った話はしても、「A 社の買収を数社で協力して進めている」という具体的戦略は話していない