「ライブドア株を担保にするのは難しい」村上ファンド事件証人・小谷 彰彦氏への弁護側反対尋問

「ライブドア株を担保にするのは難しい」村上ファンド事件証人・小谷 彰彦氏への弁護側反対尋問

クレディ・スイス銀行

  • コンフィアンス・サービセスは、クレディ・スイス銀行の日本の補助業務を担当している
    • 顧客をクレディ・スイス銀行に紹介することもある
      • ローラン・ルップ氏や日下部 治郎氏(クレディ・スイス銀行マネージャー)のいるジャパン・チームが担当になる
    • コンフィアンス・サービセスは、クレディ・スイス銀行の営業部門ではない
  • クレディ・スイス銀行の融資手順としては、担当者が日本へ出張する一方、プライベート・バンキング部門の審査部に申請する
    • 審査部の承認が得られれば、書類を作成する
      • 承認を得るために重要なのは、以下の 3 点
        1. 返済原資と返済時期
        2. 使途
        3. 担保
    • 審査は厳しい
      • 日本に対する理解が乏しい
    • 証人に、融資可否の決定権限はない
  • 1 日に数回、ルップ氏や日下部氏と連絡して、情報交換していた
  • プライベート・バンキング部門の顧客は富裕層の個人が多いが、法人もいる
    • 富裕層の資産運用が 9 割
    • 事業会社に融資することは、ほとんどない
    • 株式担保ローンはあるが、本業のキャッシュ・フローどうこうはない
    • ニッポン放送の案件に匹敵する大きさのものはない
  • 平成 17 (2005) 年 2 月のライブドアへのつなぎ融資は固かった
    • それまでの融資とは、性格が異なる
      • リーマン・ブラザーズ証券から MSCB(転換価格修正条項付新株予約権付社債)を受けていたから
      • ライブドアというよりリーマン・ブラザーズ証券に貸した
      • リーマン・ブラザーズ証券が期限までに振込む契約を結んでいる

クレディ・スイス銀行とライブドアの取引

  • 平成 16 (2004) 年 6 月に、クレディ・スイス銀行とライブドアの取引が始まった
    • シークエッジの白井 一成氏に、宮内 亮治被告(ライブドア元取締役)を紹介された
      • 宮内被告は、口座を開設したが利用していない
  • 8 月に、ライブドアの口座を開設した
    • 宮内被告の資産運用として、エバトン・エクイティの口座も開設した
  • 9 月に、ライブドアの口座に 3 億円と 5 億円と 50 億円が入金された
    • 預金を担保に、エバトン・エクイティに 3 億円を融資した
  • 9 月 7 日に、日下部氏が宮内被告・中村 長也被告(ライブドアファイナンス前社長)と打合せを行った
    • 口座開設かエバトン・エクイティへの融資の契約のためだろう
  • 9 月 13, 14 日に、宮内被告・中村被告と打合せを行った
    • 一方がエバトン・エクイティへの融資の件
      • 預金担保融資は取りっぱぐれないので、審査は 3 分でできる
    • 他方がパイオニア・トップ・インベストメント PTI への振込の件
  • 9 月 15 日前後に、PTI へ 4000 万円を振込んだ
  • 9 月 15, 22 日に、宮内被告・中村被告とニッポン放送について打合せを行った
  • 9 月末に、44 億円くらいの融資を実行した
    • エバトン・エクイティが、ライブドア証券のイーバンク銀行株を購入した
  • 10 月下旬に、エバトン・エクイティの資金を移動した
    • イーバンク銀行株の売却代金全額をライブドアファイナンスへ
    • 50 億円弱を JMAM サルベージ 1 号投資事業組合へ
  • 10 月 25 日に、大きな打合せを行った
    • 証人以外の出席者は、堀江 貴文被告(ライブドア前社長)と宮内被告とシークエッジから 2 名とケンドリス社のエイドリアン・エッシャー氏
  • 11 月に、エバトン・エクイティのベネフィシャリー・オーナーを宮内被告からライブドアへ変更した
  • ライブドアの口座残高が最大だったのは、平成 17 (2005) 年秋の約 120 億円
    • 預金全額が、エバトン・エクイティとフリーマントルへの融資の担保となっていた

ライブドアへの融資

  • 9 月 15 日に、宮内被告・中村被告と打合せを行った
    • ニッポン放送についての打合せか、別件のついでにニッポン放送の話が出たのか定かではない
    • 宮内被告が、「ニッポン放送株の 1/3 を取得したい。村上ファンドと合わせて過半数」と言い、500 億円の融資を申込んだ
      • 現預金 100 億円も使う
    • 宮内被告か中村被告から、金利の話も出ただろう
      • 年利 3 〜 5 % だった、と思う
      • (「宮内被告は、『1 〜 2 % と話したのではないか』と証言した」との弁護側に対し)そう言われていたら、その場で断る
      • まだ、金利を決める段階ではなかった
      • 1 桁後半は欲しいと思ったが、口にはしていないだろう
    • 担保は、取得するニッポン放送株と堀江被告のライブドア株
      • LBO を希望していたから、ニッポン放送株の掛け目の話は出ていないだろう
      • (「中村被告は、『ニッポン放送株の掛け目は 5 〜 7 割、と言われた』と証言した」との弁護側に対し)証人が決めることではないので、22 日ではないか
      • ニッポン放送株の掛け目は少量であれば 5 〜 6 割だが、多量であればせいぜい 5 割で、返済原資などと総合的に判断する
      • 単一株式で発行済株式数の 1/3 だと流動性が下がるので、掛け目が 5 〜 20 % になることもある
      • (「平成 18 (2006) 年に、クレディ・スイス銀行が村上ファンドの阪神電気鉄道買収に対して 100 億円を融資したときの掛け目は 30 % だった」との弁護側に対し)知らなかったが、そのくらいで違和感はない
      • (「ライブドア株を担保にする話が出た日付について、中村被告と宮内被告はそれぞれ 15, 22 日、と証言した」との弁護側に対し)どちらか分からない
      • 話が出た段階で、「ライブドアはベンチャー企業で、しかも自社株だから担保にするのは難しい」と言った