村上ファンド事件第 7 回公判傍聴記

村上ファンド事件第 7 回公判傍聴記

村上 世彰被告(M & A コンサルティング前代表)の村上ファンド事件第 7 回公判は、平成 19 (2007) 年 1 月 24 日(水)10 時に東京地方裁判所 104 号法廷で開かれました。

村上被告は黒のスーツに青のネクタイで、被告人席の長椅子の裁判官席寄りに座っていました。

村上被告は、水色のファイル(厚さ 2 cm くらい)とクリップで留めた資料(厚さ 1 cm くらいが 2 つと 2 cm くらいが 1 つ)を机に置いていました。

コクヨの B5 の赤の Campus ノートも用意していましたが、書込んでいる様子はありませんでした。

村上被告と弁護側は飲み物なしで、検察側は吉開 多一検事が午前と午後/入谷 淳検事が午後にカルピス伊藤忠ミネラルウォーター「エビアン」の 330 ml ペットボトルをプラスチックの紙コップについで飲んでいました。

小谷 彰彦氏(コンフィアンス・サービセス代表)も午後の前半と後半にそれぞれ、大塚製薬「ポカリスエット」と水(銘柄不明)の 500 ml ペットボトルを持込んでいましたが、紙コップは使わず直接飲み口から飲んでいました。

小谷氏は検察側証人だったのですが、「証人尋問の直前に、押収を免れた自宅のパソコンから当時のメールが見付かった」として、まるで弁護側証人のような証言をしていました。

私が知る限りマスコミは報じませんでしたが、自宅のパソコンを押収しなかったのは検察の大失態と言えるでしょう。

検察に非協力的な小谷氏ですから、もっと早くに発見したのに黙っていたり、村上被告に不利なメールや堀江 貴文被告(ライブドア前社長)の公判の証拠となるメールも残っているのに隠したりしているのかもしれません。

翌 1 月 25 日の朝日新聞は、「村上氏側証人」と誤報しています(26 日朝刊で訂正)。

25 日付の村上世彰被告公判の記事につく見出しに「村上氏側証人」とあるのは誤りでした。
証言者は、検察側の証人でした。
訂正します。

私は主要 5 紙の一連の公判記事をファイルに綴じているのですが、見出しは以下の通りであり、弁護側に有利な印象を受けます。

  • 「実現性乏しい」(朝日)
  • 「ライブドア側は買収熱心でない」(毎日)
  • 「可能性低かった」(読売)
  • 「LD の買収計画 話題作りと思う」(産経)
  • 「融資可能性『低い』」(日経)

各記事の行数を数えると、以下のようになりました。

1 月 25 日の記事
新聞名 行数
朝日新聞 36
毎日新聞 31
読売新聞 41
産経新聞 37
日本経済新聞 58

本文を読み比べると、毎日・読売は弁護側に有利な内容ばかりですが、朝日・産経・日経は検察側に有利な情報も載せていました。

ただ、そうした認識はライブドア側には伝えていなかったとした。(朝日)

一方で、役員は実現可能性の低さを「LD 側に伝えていなかった」とも語り、LD 側が「融資は可能」と”誤解”していた状況が浮かんだ。(産経)

役員は検察側の質問に、2004 年 9 月にライブドア元取締役、宮内 亮治被告 (39) らから株取得資金として約 500 億円の融資依頼を受けた際、「ぜひやらせてほしい」と前向きな発言をしたことを認めた。(日経)

この日は、12 時から 13 時 30 分までと 15 時から 15 時 30 分までの 2 回の休憩を挟んで、証人尋問が行われました。

主尋問と再主尋問に立ったのは吉開検事で、反対尋問に立ったのは奥田 洋一弁護士です。